自分が小学生の頃は、果たしてどんなマンガを読んでいたのか。
かすかな記憶を辿って思い出してみる。
4年生頃までは、とにかく専ら野球マンガだったような気がする。
そもそも野球に興味を持ったのは何歳頃だったか。
1年生になったら、既に野球をかじっていたように思う。
もしかすると幼稚園、か。
最初に野球について教えてくれた友だちのことも覚えているのだけれども、それが幼稚園なのか1年生なのかがわからない。
ワンアウト、ツーアウト、ではなく、ワンダン、ツーダン、と教わった。
もう少し後になると、記憶はややはっきりする。
1、2年生のときと、3、4年生のときとでは、付き合っていた友だちががらっと変わっているので、誰とどんなことをして遊んでいたかというのが記憶を辿る際のヒントになる。
ともあれ、一番最初に熱中したマンガは、ちばあきおの『キャプテン』だった。
1年生か2年生の頃には既に間違いなく夢中になっていた。
持っていた単行本を、近所の年上の悪ガキに脅し取られそうになったことも覚えている。
谷口くんではなくていがらしが好きだった。
それだからか、『プレイボール』の方は、それほど読まなかった。
今思い出しても、いいマンガだったと思うな、『キャプテン』。
また読みたいな。
学校でも、友だちとの話題は1、2年生の頃から野球が多かったように思う。
プロ野球観戦に連れて行ってもらった友だちの話がうらやましく、「○○球場には行ったことがある」などとウソをついて張り合っていたような記憶もある。
最初は親父の影響で中日を応援していたけれども、次第に広島ファンになった。
当時からひねくれていたのか、周りの友だちが誰も贔屓にしていない球団を応援しようと思ったのだ。
周囲に広島ファンは自分以外に誰一人いなかった。
でも、傘は阪神で、帽子は阪急だった。
ロッテをかぶってたこともあったな、そう言えば。
広島は、赤ヘルに変わってまだ間もない頃だったと思う。(その前は黒だっけか?)
あの赤い帽子をかぶる大胆さはなかったのだろう。
それでも、以来30年以上に渡って広島を応援しているのだから、思いこみというのは恐ろしい。
いや、マンガの話だ。
『キャプテン』の後には、かの『アストロ球団』にずっぱまった。
それが何歳頃なのかわからない。
かなり込み入ったストーリーなので、低学年では読めないのではないかと思うのだけれども、少なくとも3年生の頃には間違いなく読んでいた。
そう思うと、やはり当時の子供は、今の子どもに比べてマンガリテラシーがずいぶん高かったのかもしれない。
『アストロ球団』に移行すると、『キャプテン』の方はもうすっかりどうでもよくなって、そればっかりになった。
極端から極端っちゅうか、あの淡泊な絵柄から、どろどろに濃厚な世界へと、子供の適応力はすごいな、しかし。
『アストロ球団』と同時か、それとも少し後か、最終的には『ドカベン』に至る。
単行本でも読んだし、当時は週刊チャンピオンでも連載中だった。
小学校4年生の頃には、完全に『ドカベン』に釘付けになっていたのだけれども、読み始めたのがいつ頃なのかはまるで思い出せない。
やはり『アストロ球団』に比べれば、『ドカベン』は、数倍もリアリティがある(笑)。
子ども会のソフトボールチームには4年生から入るのが基本なのだけれども、ぼくは3年生から入れてもらっていた。
実践に活かせるのは、やはり『アストロ』よりも『ドカベン』だったのだろう。
『侍ジャイアンツ』は、単行本でも読んだけれども、基本はテレビだった。
『巨人の星』もテレビだけ。
『男どアホウ甲子園』とかは、高学年になってからさかのぼって読んだ。
あ、『野球狂の詩』も読んでたな。あれは古いな。映画になったのがいつ頃だ?
3年生か4年生の頃には読んでたんだろうか。
うーむ。
野球マンガ以外はほとんど印象にないのだけれども、全くないわけでもない。
5年生になるときにぼくは引っ越しして転校しているのだけれども、4年生まで住んでいた家では、母親が賄い付きの下宿屋をやっていた。
間借り人は大学生や若いサラリーマンで、風呂は貸さないけれども、トイレは共用で、1つ屋根の下に4~5人を間借りさせていた。
その下宿部屋の方へ通じる廊下の隅に、間借り人が読み終えた新聞や週刊誌が積んである。
そこに時折、週刊ジャンプが置いてあることがあって、それをこっそり拝借して読んでいた。
印象に残っているのは、『トイレット博士』や、『サーキットの狼』。
『ど根性ガエル』もやってたと思う。
『アストロ球団』がまだ連載中だった記憶もあるので、もしかするときっかけはそれ、か。
『プレイボール』も、そうやって読んだジャンプで断片的に読んだ記憶がある。
週刊チャンピオンを友だちと回し読みしていたのは、いつ頃だったのだろうか。
『がきデカ』が連載していた頃も知っている。
目当てはなんと言っても『ドカベン』だったけれども、『マカロニほうれん荘』も極めて重要で、単行本も全て持っていた。
あとは、『ブラックジャック』、『750ライダー』とか、鳩がレースするやつとか、なんかいろいろあったな、そう言えば。
6年生の頃には、また週刊ジャンプに移行していたのだけれども、その変わり目もよくわからない。
『リングにかけろ』、『すすめパイレーツ』や本宮ひろしのマンガなんかが印象深い。
『こち亀』は当時からあったな、そう言えば。すげえな。
『東大一直線』もこの頃か?
えー、マンガ話は尽きませんが、時代考証がおかしい等、記憶違いがあればご指摘願います。
皆様の70年代マンガ体験はいかがなもんでしょうか。
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