Esperanza Spalding を聴く
噂の Esperanza Spalding を聴いてみた。
「Esperanza」を買って、「Chamber Music Society 」をレンタル。
最初に聴いたのは前者。
歌もベースも超絶技巧の天才、しかも美人、っていうフレコミどおり。
スキャットがかっこいい。
ベースと歌でユニゾンする、ベース版かつ女性版ジョージ・ベンソン・プレイなんかが繰り出されるくだりではかなり盛り上がる。
けど、なんちゅうか、上手すぎて何でもさらっとできちゃうもんだから、ソウルっちゅうか熱いものを感じない。
スマート過ぎて引っかかるものに欠ける。
youtubeのライブ映像にしびれてこのアルバムを買ったんだけど、ライヴのよさがスタジオ盤ではいまひとつ伝わらない感じ。
おれは下手でもいいから熱い方が好きだ。
ンデゲオチェロと比べる向きもあるようだけど、全然違う。
歌う黒人女性ベーシストっちゅうだけでしょ。
ンデゲオチェロみたいな野太くて粘っこいファンクネスを期待できる感じでは全然ない。
それで、「Chamber Music Sociey」の方はレンタルで済ませたんだけども、そしたらこっちの方はずいぶんよかった。
こっちを買えばよかった。
ストリングスを大胆に導入した、ノンジャンル的な方向性。
それにしても歌うまいな。
この人はやっぱりこういう風に知性で勝負するのが正解だと思う。
熱さや楽しさでは、心底バカになれるヤツの方がチャーミングなのであって、そういうタイプじゃない。
まあ、これ以上難しいことされるとぼくには理解不能になる恐れがありますが。
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