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2011年11月

2011年11月 6日 (日)

PCオーディオへの道(8)

CDからのデータの取り込みとファイルのエンコード用に CDex、ファイル再生には foobar2000 という、いずれもフリーソフトをインストール&日本語化して、PC上のファイル操作までは難なくクリアした。
前回書いたとおり、これらのフリーソフトの良い点は、とにかく動作が軽いところ、そして、PCオーディオをたくきよしみつ流に実践していくならば最も重要なのは、直接 flacファイルでリッピングできるところだ。
(その後、結果的には、自分は flac ではなくて無圧縮の wav で保存していくことにした。最近の外付けHDDの価格を鑑みるに、圧縮しなくても十分イケると判断したので。)

ただし、デメリットもないではない。
iTunes や WMP なら、CDのデータを自動取得する際にジャケットの画像まで取り込んでくれるが、CDexはそこまではしてくれない。
アルバムタイトルや曲名は、ネット上のフリーデータベースから、相当にレアだと思われる作品でも予想以上にガンガン取得してくれる(ブートレグでもOKなのもあった)んだけど、これでジャケットのサムネイルも表示してくれればなあっていう気持ちはどうしてもあって、それがちょっと残念。
でもまあ、なんせPCオーディオなんだから常に目の前にPCがあるわけで、ジャケットを確認したくなったらすぐにネットで検索すればいいかと割り切ってしまえば、この問題はまあよしとする。
それよりも動きが軽快な事のほうがよほど大事だ。
ついでに言うと、CD本体が手元にないということは、作曲者やミュージシャン等のクレジット関係もすぐには確認できないことが大きな問題点として残る。
しかし、これに関しても、たいていはネット検索で日常的にはほとんど問題はない。
正直、このあたりがPCオーディオを始めるにあたって最も抵抗を感じていたところだったし、実際それは不満な要素として確かに残るのだけれども、すっかりPC再生が軌道に乗った現時点においては、やはり便利さのほうがかなり上回ると言う他ない。

要するにこれにて【1】と【2】はクリア。

さて、難しいのはここから。
前回の【3】および【4】。foobar2000 で再生した音声信号を、どうやって外へ送り出し(【3】)、どのような経路でアナログアンプへ受け渡すのか(【4】)。
オプションが多い上に、ここからがいよいよ初めての領域であって、とにかく最初は右も左もわからない。

勉強の結果、結局この【3】と【4】は、トータルで同時に考えて決めなければいけないということがわかってきた。
このへんがPCオーディオに馴染みのない人にはいちばんわかりにくい部分だと思うので、自分が理解した範囲内で解説してみます。

基本的には、PCとアナログアンプを仲介するのは、オーディオ・インターフェイスということになるのだけれども、どうもこれが曲者であって、最初はとにかくどれを選べばいいのかまったくわからない。
というのも、オーディオ・インターフェイスっていうのは、そもそもがオーディオ用に設計されているわけじゃなくて、単にアナログ信号をPCで扱えるようにするためのチープな感じのデバイスが多く、そうでなければ、DTM(最近はDAWっていうのか)用で、音楽を聴くと言うよりは作る側の、つまりマイクやギターやMIDI信号をそのままつっこめたりするようなやたらと多機能なものだったりする。
ONKYO のオーディオ・インターフェイスというのがだいぶハバをきかせているようで、これならオーディオメーカーのものだし、なんとなくよさそうな気もするけども、ほんとにそうか。
なんか調べてても、PCから音楽を再生するためと言うよりは、レコードやカセットテープのようなアナログ音源をデジタルデータ化するために使うことをまずは想定して作られているような雰囲気だ。
デジタル→アナログの変換は、音質に関わる重要なプロセスであるはず。
こんなお手軽な感じのデバイスに、そんな大事な仕事させといていいのか……。

……いけないらしい。

音質にこだわるならば、やっぱり安っちいオーディオ・インターフェイスなぞにD/A変換させてはいけない。
正しい経路は、PC → インターフェイス → (デジタルアウト) → D/A コンバータ → アンプ ということらしい。

ということは、まず、オーディオインターフェイスは、デジタル出力を備えたものでなければならない。

これは調べてみると比較的ハードルの低い条件なのだけれども、実はもう1つ重要な条件があった。
ASIO対応、である。
また何やらよくわからないものが出てきた。
ASIO とは……?

PCは、どんなPCでも音は出るわけで、別にPCでオーディオやるつもりない人でも多様な音声データを扱わなければならないから、当然ながらもともと音声を再生するシステムが備わっている。
例えば windows XP には「カーネルミキサー」という、どちらかというとフライドチキンか何かを製造しそうな名前のものが組み込まれていて、あらゆる音声データはこれを通過する仕組みになっている。らしい。
しかし、当然ながらこのカーネルミキサーは、いかなる音声データでもとりあえず再生できるということがまずは重要なわけで、音楽を高品質で再生するようなクオリティには設計されておらず、むしろ「とにかく音が出りゃいいや」というレベルのものでしかない。
従って、オーディオ用の音声信号をPC外部に送り出すには、何とかしてこのカーネルミキサーを迂回しなければならないらしいのだ。
それを可能にするのが、ASIO(アジオ)なるオーディオデバイスのドライバ、らしい。

そこまではわかったのだけれども、ここで行き詰まった。
ASIOを使うには、ASIO対応のオーディオ・インターフェイスが必要なのだけれども、そんな都合のいいモデルが見つからないのだ。
デジタル出力端子があり、なおかつASIO対応で手頃な値段のもの……。
そういうモデルはなぜか既に生産終了の古いものばかり。

うーん、これはおかしい。
PCでオーディオを鳴らすくらいのことがもはやそれほどマニアックな行動であるはずがない。
そのための製品がこんなに見つからないのは変じゃないか?
おれ、何か間違ってないか???

……間違ってました。

なんとかしてASIOを使わなければならないのは、windows XP 時代の話。
よくよく調べてみたら、vista以降は、wasapi なるドライバが windows にも標準装備されていて、これを用いればASIOと同等かそれ以上の効果がある、とのこと。
自室でオーディオ用に使うPCは、前の家では家族共用にしていた東芝のdyanabookで、OSは vista だ。
ソフトが wasapi に対応している必要はあるが、foobar2000 は当然のごとく対応済み。
foobar2000の設定で、ドライバにwasapiを指定して、はいおしまい。
何も問題なかったのだ。
これで1週間くらい悩んだのに。

さて、仕切り直し。
ん? そんじゃあどうすりゃいいんだ?

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2011年11月 3日 (木)

PCオーディオへの道(7)

そういうわけで、スピーカーはS-180Aでいくことに決めた。
ちょっと補足すると、まずはサイズのデカさが心配だったのでとりあえず自室に運び込んで置いてみたところ、なんとか収まりそうだということになって、で、いったん置いたらもう動かすのが面倒になったというのもある。
て言うか、この時点ではもうすっかり楽しくなってしまってて、とにかく早く先を急ぎたい。

さて、そういうわけで次はアンプなんだけれども、PCオーディオ初心者の自分にとっては、ここからがいよいよ難しい。
まずは、パソコンからアンプにどのような経路で接続されるべきなのかがよくわからない。
それがわからないから、アンプも何の制約もなしに普通に選べるのかどうかがはっきりしない。
はっきりしないから勉強するしかない。
その勉強がまた楽しかったりもするんだけども。

たくきよしみつ「大人のための新オーディオ鑑賞術」と、その後は主にネット検索で勉強して、比較的短期間に自分なりにある程度の知識を得た。
そして、アンプを選ぶ前に解決していかなければならない問題は、おおよそ以下の通りであることがわかってきた。

【1】まずはPC上に音楽データをいかに取り込むか。(そのくらいのことはやったことあったわけだけれども、今後PCオーディオを前提としてデータをストックしていくためには、いかなる方法で取り込むのがベストなのか。)

【2】次に、PC上に取り込んだ音楽データは、どうやって再生するのがよいのか。

【3】そして、PC上で再生した音声信号を、いかにPC外部へ送り出すのか。

【4】さらに、PCから送り出された信号はデジタル信号であるはずだが、それをどのようにオーディオ機器へ受け渡すのか。または、どの段階で、どの機器を用いてアナログ信号に変換すればよいのか。

最近は、デジタル信号をそのまま入力して処理する「デジタル・アンプ」なるものもあるらしい。
しかし、想定しているのは、(いや、夢想していると言うべきか)、ビンテージ系の、古くて感じのいいデザインの、出来れば昔憧れていたような、かつてのアナログの高級機。だといいな。
そう、欲望は当初の目論見からどんどん膨れ上がっているのだ。
従って、上記4点をクリアしなければ、アナログの音声信号をアンプで受け取ることはできない。

もともと、機械に弱い。
電気電子系には特に弱い。
だから、理論はあんまりわからない。
けれども、要するにどうすればいいかはだんだんわかってきた。
勉強していると、新しい世界が開けてくるようで、とても楽しい。

まず【1】と【2】の問題について。
これはたくきよしみつの本を読み終えた時点でほぼ正解が見えていた。

音楽を配信で買う、ということは想定していない。
今持っているCDをとにかく全部データにしてPCに取り込んで、CDを物理的に操作せずして所有する全てのCDを聴けるようにする、というのが今回のプロジェクトの趣旨だ。
これからも買うのはCDで買う。
だから、PCへの取り込みは、単純にCDをリッピングする作業だけを想定すればよい。

CDからのデータの取り込みと再生は、Windows Media Player でも出来る。
Winamp というフリーソフトもあって、それも前に試してみたことがある。
iTunes でももちろん出来る。息子が iPod touch を使っているので、インストール済みだ。

しかし、たくきよしみつによると、これらのメジャーなソフトは、余計な機能が多すぎて鬱陶しいと言う。
何してんのか知らないけど頻繁にネットにアクセスしたりするし、動作も重い。
確かにそう思う。
音楽を取り込み、再生するだけなら、もっとサクサク快適に動いてくれないとストレスが溜まる。

結論だけ言うと、CDのリッピングには CDex、再生には foobar2000 というフリーソフトをたくきよしみつは推奨している。
理由は、余計な機能がないので軽くて動作が速いから。そして、いろいろカスタマイズも出来るから。

早速ダウンロードして試用。
よし。OK。これなら使えそうだ。
決定。
【1】と【2】についてはこの2つでいく。

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