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2011年10月17日 (月)

PCオーディオへの道(4)

日毎にでかくなる3人の子供を狭いマンションで育てていくには、いずれ限界が来る。と言うか、もうかなり来ている。とずいぶん前から感じていた。
子供が小学生くらいのうちはまだなんとかなっても、これが中学生、高校生となってきたりしたら、どうにもならなくなるのは確実だ。
部屋のレイアウトをあれこれ考え、DIYで収納棚などを次々に作ったりしていろいろ工夫はしてきたけれども、限られた空間内のことだから、結局は無理がある。
ずっと貫いてきた「A(オーディオ)とV(ヴィジュアル)は別」主義も、テレビをプラズマに買い換えたのを機にあきらめ、とうとうオーディオセットとテレビも組み合わせてしまった(それはそれで楽しさもあったけど)。

もうこれは思い切るしかないっちゅうことで、いちばん上の子の中学入学時が最後のチャンスと一念発起して、ついに一軒家を借りて引っ越したのが今年の2月。

家計は更にかなり苦しくなるが、いざ越してみると、なんでもっと早くこうしなかったのかと思うほどに一軒家は快適なのだった。

一度組み合わせてしまったAとVはもはや分離するのが難しく、新居でもそのままリビングに設置。

借りる家はとにかく広さを重視したので、上の息子と真ん中の娘にそれぞれ部屋を与えてもまだ余裕があり(3歳児には部屋は与えない)、自分専用の部屋として6畳の和室を使う自由を得た。
ベッドを置き、書棚やら何やらを置くので、決して広くはないけれども、それでも窓際に2畳ほどのスペースが残る。
当然のごとく、簡単なものでいいから、ここに2つめのオーディオセットがほしい……

そういうタイミングで読んだのが、たくきよしみつ「大人のための新オーディオ鑑賞術」だったのであった。

この本によって、2つめの簡易ベッドサイドオーディオ(のつもりだったもの)は、思いもよらぬ方向へかじを切ることになる。

もともとデジタルファイルをソースとして音楽を聴くなんちゅうことにはまるで興味がなく、PCオーディオに関する知識はほぼゼロだった。
iPod や mp3プレーヤーの音の悪さは知っていたし、そもそも通勤時間は5分だし、外を回る仕事でもないので、家以外で音楽を聞く機会などまずない。
家ではちゃんとしたCDプレーヤーとちゃんとしたヘッドフォンで聴く。
わざわざ音楽をファイルにする意味などない。
そう考えていた。

ところが、携帯を新調したのをきっかけに、デジタルファイルにして音楽を持ち歩くという行動様式をちょっとだけ試してみたら、まあそれはそれでなかなか楽しく、しかしやっぱり疑問も感じるようになって……というのは(1)で書いたとおり。
たくきよしみつには、『デジカメに1000万画素はいらない』にもずいぶん啓蒙されたけれども、なるほど携帯プレーヤーについての知見もたいへん筋が通っている。

しかし、この『大人のための新オーディオ鑑賞術』は、序盤におけるデジタル音楽ファイルや携帯プレーヤーに関する記述もさることながら、やはり中盤以降のPCオーディオの概説に真骨頂があった。

以下、再び共感したこと、学んだこと、啓蒙されたこと。

・オーディオ趣味は内心面倒だと思うようになっていたが、PCオーディオにしたらまた改めてオーディオライフが楽しくなった。(「オーディオは面倒」に共感。PCオーディオにすればまた楽しくなるのか??)

・音楽ソースの管理はデジタルの利便性が高く、音の出口はアナログにこだわるのがよい。(ソースはCDでもPC上のファイルでも音質に大差はない。また、音質は結局は音の出口、つまりスピーカーで大半が決まる。昨今はかつては手の届かなかった憧れの上級機も、ヤフオク等で安価で手に入る……。なるほど!)

・デジタル信号は伝わるか伝わらないかしかないのであって、エラーなく伝送される限り、例えばケーブルの品質などによって音質が劣化するということは理論上あり得ない。従って、そこに金をかけるのはナンセンス。(うーむ、確かに。地デジも、受信できる o r できない しかないのであって、アナログテレビみたいに「映りが悪い」なんてことはないしな……)

・手段はデジタル、魂はアナログ。デジタルで悩むのは疲れるだけで面白くない。手段の部分はさっさと解決して、残ったアナログ部分で遊ぶべき。(おおお、確かに! ソースをデジタルで割り切っちゃえばすげえ気楽そうだし楽しそうだ!)

そう。
特に気に入ったのは、上の3点目のポイント。デジタル信号は100か0であって、LANケーブルやUSBケーブルで音質が変わるなんちゅうことは理論上あり得ないのだ、と。
そして、重要なのは、DAC(デジタル/アナログ・コンバータ)であり、そっから先である、と。
そっから先はヤフオクでも使って往年の名機を安くゲットして楽しめばいいじゃん、と。
手段であるデジタル部分には、大して金かかんないし、かけてもおんなじだからサクッと割り切っちゃえよ、と。
この本で言ってるのは、要するにそういうことである。

確かにこれはめっちゃ楽しそうだ。
金もたいしてかからなそうだ。

やってみたい。
すぐにでもやってみたい。

……そういうわけで、やってみました。

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コメント

大変興味深いです。続編期待しております。

投稿: 福井 | 2011年10月18日 (火) 10時32分

ありがとう。FBで書いたことをちょっと詳しく書き直してるだけなんだけどね。

投稿: riki | 2011年10月18日 (火) 20時38分

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