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2010年8月31日 (火)

稲刈り:余談2

田舎は子供も純朴だ。

伯父の家の前でブラブラしていると、同じ集落のよその家の中学生が、クラブの練習の帰りか何かなのだろう、ヘルメットをかぶって自転車に乗って通りかかる。

町なかの中学生なら、当然ながら、見向きもせずに通り過ぎるだろう。

田舎の子は違う。
ちゃんと挨拶をしてくれる。

彼らからすれば、ぼくは見たこともないおじさんのはずだ。
それでもちゃんと挨拶してくれる。

しかも、ただ挨拶するだけではない。

なんと彼らは、「こんにちは」ではなく、ぼくに向かって、

「ただいま」

と言うのだ。

知らないおっさんのはずなのに。
この家の前に立っているというだけで、彼らにとってぼくは身内と感じられているのだろう。

そこは当然、「おかえり」と言わねばならないところなのだけれども、恥ずかしながら、咄嗟にその言葉が出なかった。

うーむ。
まさに、強固な地域社会の中で、「集落の子」としてのアイデンティティを持って育っていなければ出ない一言。

隣の部屋のおじさんの職業も知らない、世知辛いマンション暮らしの自分には、衝撃的な一件でした。

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コメント

はじめまして?

はじめました(笑)

原風景とか、ノスタルジアとかいった言葉だけで片付けてはいけないモノを感じます。
前述の“埒が明く”にしてもそうですが。

投稿: 鼻唄通り三丁目 | 2010年8月31日 (火) 12時27分

とても考えさせられる話だね。


投稿: torrissey | 2010年8月31日 (火) 18時53分

どもども、お二方。
いや、実はこの2つめの余談は、今年の話じゃなくて、何年か前の話なんですが、やっぱりね、ちょっとびっくりしましたよ。
まあもちろん、田舎の近所づきあいは関係が濃い分たいへんではあるけれどもね。

投稿: riki | 2010年9月13日 (月) 00時58分

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