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2009年12月11日 (金)

インフルエンザ禍(3)

11月24日(火)

朝、娘の体温は38度台。
息子は熱がある間ずっとぐったりしていたが、娘は元気。
機嫌もよく、一見いつもどおりに見える。

自分もまだ風邪で喉痛と鼻水、頭がぼーっとしてつらいが、自転車で出勤。
昼の間に愚妻が娘をかかりつけの小児科へ連れて行き、息子と同様リレンザを処方してもらったとのこと。

夜から雨になるとの予報だったのでそれまでには帰るつもりでいたが、会議が長引き、職場を出たのが7時半近くになって、既に雨が降り始めていた。
やむを得ず、常備しているレインコート着用で雨の中を自転車で帰途につくも、通勤経路の途中で火事に出くわす。
ちょうど消防車が到着して、まさに放水を始める瞬間だった。
野次馬もまだあまりいない。
よせばいいのに、どうしても見物してしまう。
風邪引いてるのに。
雨降ってるのに。

家はもう完全に燃え上がっていて、全焼は免れないだろう。
それよりも、隣家に延焼寸前になっていて、そちらが心配。
隣家のおばあちゃんがあきらめて家から出てきた。
とるものもとりあえずという感じ。
消防隊の消火活動を見ていると、放水の水圧がかなり強いらしく、2人がかりで制御しようとしているのだけれども、思うようにねらいが定まらない様子。
見ていて、「そこじゃないよ、もっと右、もっと右、延焼しちゃうよ」とじれったくなってくる。

10分か15分くらい見ていて、どうにか延焼は食い止めたのではないかと思われたところで野次馬をやめて帰宅。
火事は怖い。

帰ると娘は寝ていて、息子はもうリビングでテレビを観ている。
娘の熱は夕方39.5℃まで上がったが、やはり元気で、夕食もよく食べたとのこと。
息子よりも熱に強いようだ。

と思っていたのだけれども、9時頃、ふすまを開けて娘の様子をのぞいてみると、手足がびくびくと痙攣している。
小さい子どもはよく高い熱で引きつけを起こすというけれども、息子も娘も、これまで生まれてから一度もそのようなことはなかった。
なかっただけに、こちらも痙攣とか引きつけとかいうようなものを、実際に見たことがない。
見たことがないので、その様子は衝撃だ。

あわてふためいて娘を抱き起こし、大丈夫かと声をかける。
最初は寝ぼけた感じで何やら訳のわからないことを言っていたが、次第に目を覚まし、痙攣も止まって、応答もまともになった。

それで安心するわけでもない。
落ち着かないことこの上ない。
娘はお茶を一口だけ飲んで、すぐにまた寝てしまった。
ずっと横に付き添って様子を見るが、やっぱりときどき、ほんのわずかではあるが、手や足がぴくぴく動くようだ。

「家庭の医学」とか「育児の百科」とかを調べてみると、「熱性けいれん」のようで、さほど心配ないようにも思う。
念のため、市の休日夜間診療に電話して状況を伝えてみると、「7歳というのは引きつけにしてはちょっと年齢が大きいし、一応みせてもらった方がいいですかねえ」というようなすっきりしない返事。
こちらの状況説明がちょっと大仰すぎたのではないかという気もあって、愚妻とも相談し、まあ慌てて連れて行くほどでもなかろうとの結論に。
熱が高いしよく寝ているのに動かすのもかわいそうだということもあって、そのまま様子を見ることにした。

とても目を離せないので、娘の隣でいっしょに寝る。
愚妻は1歳の娘を寝かさなければならないので、どうしても自分の役目になる。

夜中、手足のぴくぴくはほぼなくなっているようだが、うわごとを言ったり、何度も目を覚ましては、訳のわからないことを言う。
何か話しかけても、まともな返事が返ってこない。
かと思うと、急に起き上がって、末娘を捜し始めたりする。
しんどそうにもしているが、目を覚ましてにっこり笑って訳のわからない話を始めたりもする。
寝ぼけているのだと思えばそのとおりなのだけれども、どうにもひどすぎる気がする。

だんだん心配になってきた。
インフルエンザ脳症という言葉が頭をよぎる。

夜中の2時、またパソコンを起ち上げて、検索開始。
やはり調べれば調べるほど心配になってくる。
異常行動は要注意、とか書いてある。

一昨夜、息子のときに電話した病院へまた電話。
一昨夜とはまた別の看護婦さんが対応してくれる。
昨日からの経緯をずっと説明し、得た回答は、「痙攣と言っても、その程度の痙攣なら大丈夫ではないか。四肢が硬直して白目むいてしまうような強い痙攣なら救急車だが、手足がぴくぴくするくらいなら様子を見て構わない。うわごとや訳のわからないことを言うのも、熱が高いときはうまく眠れず、小さい子にはよくあることだ」とのこと。
適切な回答だ。
安心した。
救急なんとかセンターよりもずっと頼りになる。

ただし、熱は早急に下げてやれ、とのことだった。
解熱剤は坐薬をもらってはいるのだけれども、素人の生半可な知識で、インフルエンザは無闇に解熱してはいけないという考えがあったので、使っていなかった。
発熱は身体の自然な防衛反応であって、それを人為的に下げてはいけない、それはかえってインフルエンザの重症化につながる場合がある……云々といった話を聞きかじっていたからだ。
看護婦さんからは、「冷えピタみたいなのはきかないから、ワキを氷嚢なんかで冷やしてやって、坐薬があるならそれをすぐ使う」ようにとの指示。
そのきっぱりとした口調に大いに頼りがいを感じたので、すぐに実行。

以後、娘の熱はすーっと下がり、痙攣はもちろん、うわごともなくなった。

11月25日(水)

結局、娘の看病でほとんど眠れなかった。
しかし、アドレナリンが出たのか、自分の風邪はむしろよくなった感じで、喉の痛みも鼻水もとまっている。

娘はもう平熱になっている。

安心して出勤。

昼間は、1歳の末娘が37.5℃あったそうだが、夜にもう一度はかりなおしてみると平熱。
ずっと鼻水を垂らしているので、インフルエンザではなく、普通の風邪らしい。

息子はもう治ったが、今度は学校の方が学年閉鎖になっていてお休み。
娘も今週いっぱいは登校させられないだろう。
元気になった子供3人と、外出不可の状態で何日も家の中だけで過ごさなければならない愚妻が気の毒ではあるが、やむを得まい。

しかし、それにしても、恐るべきは新型インフルエンザであった。
新型っつっても要はただのインフルエンザでしょとタカをくくっていたのだけれども、結果的には、息子も娘も、今までで最も大変なめにあった。

そして、やっぱり統計は正しかった。
40歳以上の罹患率は2%ほどだと誰かに聞いたけれども、確かにまる4日間、罹患者と同じ布団で、咳をまともに顔に受けながら寝たにもかかわらず、結局感染しなかった。
愚妻も感染しなかった。
おっさんやおばさんには免疫があるというのは本当なのか。
または、子供がインフルエンザにかかる前に、既に自分も愚妻も普通の風邪をひいていたので、その風邪がインフルエンザ・ウィルスと何らかの形で干渉して感染を免れた、との仮説も立ててみたりしている。
1歳の末娘が感染しなかったのは何故だろう。
母乳を通じて免疫力を蓄えていたからか。

ともあれ、まだ3人は感染していないのだから、油断はできないと思っている。

(おわり)

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