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2007年10月29日 (月)

何者? 笠辺哲『バニーズ』『フライングガール』を読む

マンガです。
左欄のリストを参照。

調査したところによると、1975年生まれらしいので、やや遅咲きデビューではあるけれども、しょっぱなからこの完成度の高さと落ち着いた作風は何だ?
絵は、水木しげるの弟子筋風と言うか何と言うか、確信犯的な昭和レトロ風。絵柄だけなら後期の高野文子のようなニュアンスもあると思う。
星新一的と言うか、藤子不二雄的というか、ああいう牧歌的で、レトロフューチャーなSF設定にのせて、大人のウィットとユーモアを混ぜ込み、淡々と、のんびりとした小品を描く。
デビューまでの経歴はどうなっているのか。
この肩の力の抜けた軽やかさや、既に達観しているかのような枯れた味わい、手慣れた構成力は何だ?

特にネームのセンスが絶品。
押しつけがましさはまるでないし、人の人生に大きな影響を与えるようなイデオロギーもない。あくまでも絵の雰囲気とネームのよさと気の利いたウィットだけで読ませるマンガだと思うけれども、その軽やかさが気持ちよくて、いつまでも読んでいたくなる。

短編集『バニーズ』、『フライングガール』の①及び②と、現時点で発行されている3冊全部を一気に読んだ。
キャラ作りのセンスも大好き。
『フライングガール』の磯貝さん、とってもキュートだ。トッド博士の突っ込み芸も絶妙。
2巻で完結してしまったのはもったいない。
もっと読みたい。

何者!? 笠辺哲!

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