少年法
14、15歳の子どもも刑事裁判にまわすことが可能になる「厳罰化」を骨子とした少年法改正案が衆院を通過した。
少年犯罪が「凶悪化」してきたから、「厳罰化」することによって対応すべきだ、ということらしい。
この厳罰化の法案が持ち上がってきた頃、吉本隆明は、それは逆だと言っていた。
少年犯罪が凶悪化しているとするならば、逆に、少年法の保護主義を更に拡大しなければならない、と。
内田樹も、昨日のブログでほぼ同じ事を書いている。
http://blog.tatsuru.com/2007/04/20_0936.php
たいへんわかりやすい。
少し考えれば誰でもわかることだと思う。
厳罰化で少年の「凶悪犯罪」が抑止されるわけがない。
話は変わるけれども、昨日の教育再生特別委員会での、安倍首相の「ゆとり教育」見直しについての発言。
「子どもの自主性を尊重するあまり、結果として学ぶ意欲の低下につながっている」
つまり、翻訳すると、「子どもに好き放題させてたら勉強なんかするわけねえんだから、もっとびしびし管理しろ」、と。
それも逆です。
今の子どもは、昔の子どもに比べて、明らかに「かまわれ過ぎ」なんである。
昔の子どもなんて、もっとずっとほったらかしだったでしょうに。
ゆとり教育を見直すこと自体はともかくとして、こんな認識で「見直し」てるんだとしたら、ろくなことにはならんだろうなあ……
| 固定リンク
« 地震顛末記 | トップページ | 今年もピアノ発表会 »
「雑記」カテゴリの記事
- 九州に行って来ました(3)(2012.04.14)
- 九州に行って来ました(2)(2012.04.10)
- 九州に行って来ました。(2012.04.07)
- 吉本隆明死す(2012.03.16)
- 謹賀新年(2012.01.04)
コメント
かまわれすぎだよね。でも私は今かまわれたい!かまってー!!!
投稿: ショーエ | 2007年4月23日 (月) 06時03分
十分かまわれてんじゃない?
投稿: riki | 2007年4月24日 (火) 00時19分
そう?「かまわれたい」「かまいたい」が相思相愛であれば問題でないということだな。?
投稿: ショーエ | 2007年4月24日 (火) 03時38分