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2007年2月20日 (火)

日の菜、自然薯

「これがあったらご飯3杯は軽くいける」、という食材を、日本人なら誰もが持っているはずだ。
ぼくもあります。
いろいろありますけども、あれこれ考えて、やっぱりこれしかないなと思うのは、日の菜の漬け物。

Photo_4 近畿~東海圏辺りにしかないというような話を聞いたことがあって、確かに東京では見たことがない気がするけども、どうなんでしょう。
今ネットでざっと見たところ、滋賀県の日野が発祥の地とのこと。
なるほど、日野菜、か。
うちのあたりではスーパーでも普通に売ってます。

日の菜は漬け物以外に使い途がないけれども、それだけに漬け物としては定番であって、子どもの頃からなじみが深い。
和える作法にも一家言あるつもりだ。

うちの親父は、昔から日の菜を和える際に醤油をかけすぎる。
それが始終いさかいの種になった。
おまけに味の素もどっさり入れる。
それも気に入らない。
だから、親父が味付けする前に自分の分をとりわけ、気に入ったように和えるようにしていた。

日の菜はまず細かく刻んで、スリゴマをこれでもかと言うくらいにかけます。
日の菜本体が見えなくなるくらい。
そして、唐辛子もどっさりいきます。
ぼくが好きな唐辛子は、善光寺の前で売ってる、信州土産によくあるあれ。
七味でも十分に辛いし、辛いだけでなくて風味もある。
あとは醤油をかけて混ぜるだけだけれども、醤油はほんの気持ち程度にするのが大事。
日の菜自体の漬かり具合にもよるだろうけど(スーパーで売ってるのはえてして漬かり過ぎが多い)、醤油は匂い付けくらいの気持ちでかける。

これを温かいご飯で食べます。
際限なく食べられます。
いつもこれで食べ過ぎます。

あとは、ご飯を無限に食わせるメニューと言えば、とろろ汁でしょうか。
もちろん、イモは自然薯でなければいけないので、これは滅多にお目にかかれない御馳走だ。

とろろ汁のレシピも、うちの田舎の流儀は少し変わっている。らしい。(名称についても、我が家では単に「いも汁」と呼ぶ)
普通はだし汁で溶くようだけれども、うちは味噌汁で溶きます。
もちろん具はなしで、「いも汁」用に特別に濃く作った味噌汁。
だしも濃ければ味噌も濃い。
これを、2人1組でとろろ汁にする。
1人は擂り鉢でひたすら自然薯を擂ります。
その擂り鉢に、もう1人が按配を加減しながら味噌汁を少しずつ注ぎ込む。
味噌汁は一度にたくさん入れてはうまくイモと混ざらないので、ちょろちょろ根気よく注ぐのが大事。
かようにして、うちのとろろ汁は、味噌汁で溶いてあるために、白ではなく味噌汁色で、非常に見栄えが悪いです。
はっきり言って汚らしい。
何でもかんでも味噌で味付けするのは名古屋の流儀なので、もしかすると名古屋から来た文化でしょうか。

さて、出来上がったとろろ汁。
本当の自然薯で上手に作ったとろろ汁は、粘りが強く、「汁」なんてものではなくて、スライム状になる。
おたまですくってご飯にかけるのだけれども、スライム状だから切れなくて、すくい取るのが難しい。
これを熱いご飯にかけて、いただきます。
薬味は好みがいろいろあるだろうけれども、ぼくはスリゴマと刻みネギ。
このどちらも欠かせません。
どちらもたっぷりかける。
刻み海苔を好む身内もいるけれども、解せません。

とろろ汁だと、3杯と言わず、5杯でも6杯でもいけるけれども、イモは消化酵素をたくさん含むので意外ともたれない。
でも、入手が難しいから、常食ではないな、これは。
反則技です。

みなさんのご飯の友は何でしょうか。

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コメント

山を歩きましょう。掘りたては真っ白やぞ!

投稿: ふより | 2007年2月20日 (火) 23時31分

ご飯といえば、
1.卵かけご飯、かき醤油で。
2.ふりかけ
3.梅干
4.きゅうりのキューちゃん

このあたりかな?
普通すぎるなあ・・・。

投稿: 教祖 | 2007年2月21日 (水) 00時34分

私は「大根おろし」やな。

東京のおじさんが、三重に帰ってくるといつも「ひのなが食べたい!」といっていた。私も今食べたい。昔は常食すぎてありがたがることがなかった。

投稿: ショーエ | 2007年2月21日 (水) 04時17分

自然薯に一票。でも、「いも汁用みそ汁」で溶くっていうのはウマそうです。試してみます。

わが家のオリジナルは、ちりめんすぐき(できれば村上重か、なり田)に、釜揚げしらすを混ぜたもの。しらすの代わりに鯵の干物をほぐしたものでも可。ウマいぞ!

投稿: chinsan | 2007年2月21日 (水) 07時30分

私は、母親の作るきんぴらごぼう。よそで食べるのとどうやら作り方がちょっと違うから、「母親の作る」のじゃないとだめなんですが。
それと、小松のなめたけ。大学時代にYAMAMOTOさんと、「なめたけといったら小松でしょ」と力説していましたが周囲に賛同が得られませんでした。これもこのあたりならでは、なんだよね、きっと。

投稿: アレママ | 2007年2月22日 (木) 00時34分

→ふより 自然薯掘ったことあんの? 秘密のポイントとか知ってんの!?
→教祖 「かき醤油」というのは知らなかった。卵かけご飯(うちでは単に「たまごご飯」と言います)についても実はいろいろあって、ぼくは醤油の代わりにお茶づけ海苔(永谷園とかの)を使います。めちゃくちゃ美味いです。
→ショーエ 大根おろしだけでご飯食べんの?? それはよくわからんです。ショーエの地元の辺りって、日の菜の一大生産地みたいね。
→chinsan それはやや反則気味ではないでしょうか。村上重のすぐきなんて、日常的に手に入らないっすよ! すぐき自体、この辺ではほとんど見ない気もします。でも、その、鰺の干物をほぐしたのと混ぜるっちゅうのは、想像しただけでよだれ出てきました。
→アレママ 小松食品って、調べたら本社は長野ですな。でも、なめ茸だけで飯食うっちゅうのもどうかな。うちではなめ茸は、山芋の短冊と混ぜて食べることが多いです。

投稿: riki | 2007年2月22日 (木) 11時44分

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