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2007年1月26日 (金)

知識人の顔

人は見た目でだいたいわかります。
いや、実際には、わかった気になってるだけだろうけども。

知識人なんかでも、見た目の印象というのは割と大事で、いいこと言うなあと思えるような人は、たいてい顔も好きだ。
気に入らないこと言う奴は、だいたい顔も気に入らない。

例えば、宮台真司とかが言うことには、概ね感心しつつも、なんかいつも心の底から納得するわけにはいかないような違和感が残る。
その違和感は、宮台真司の顔つきに対する違和感とも絶妙にリンクしているような気がする。

個人的に顔つきが好きな知識人は、例えば藤原帰一とか。
Photo_1 この、ちょっと余裕ありげでクールな男前っぷりがなんとなくいいと思う。
ものの言い方も、割と対象に距離をとって、ラジカルになっても冷静さを失わない。
理想としてはこういう大人になりたかった気がするんだけれども、真逆の方向へ向かってるな、なんか。
育ちが違うのかね、やっぱり。

今いちばん気に入っている内田樹も、なかなかいいと思う。
Photo_2 こちらはもっと顔つきにエモーショナルなものを感じる。
いかにも酒好きそうで、まったく普通のおっさんのようでもあり、また同時に武道家らしい芯の一本通った頑固さも感じさせる。
実際の内田樹の思想は、フェミニンな繊細さと知的洞察力が特徴だと思うのだけれども、一見そういうところを匂わせないのがまたいいと思う。
そうやって改めてみると、なかなか深みのある顔に見えてくる。

ベストはやっぱり吉本隆明だ。
Photo_3 近年のこのすっとぼけたような顔つきは、ほんとにいいと思う。
現代思想の巨人とも言われる人が、最終的にこういう何考えてんだかわからんような顔つきに辿り着いたというところが何とも言えずいい。
若い頃の写真を見るとやっぱりもっとずっとギラついてるわけで、常人の何倍も何十倍も考え続けた挙げ句にこの境地に至ったというのが感動的ですらある。
単に目が悪くなったせいでぼんやりして見えるだけかもしれんが、少なくとも、威厳というものがまるで感じられない。
作家なんかでも、年をとると、ちょっと近づきがたいようなオーラを出すタイプが多いけれども、ああいうのはいただけない。
自分ももうすっかりおっさんになってきたけれども、高校生の頃からずっと、いまだに「偉そうなおっさん」が嫌いだ。
偉くなっても偉くならなくても、こういうふうに飄々と年を取りたいと思う。

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コメント

え?将来への希望?私も「偉そうなおばさん」になりたくないけど、既に「口数の多いおばさん」になってます。この状態に富と社会的地位が加われば確実に「偉そうなおばさん」になると思います。

投稿: ショーエ | 2007年1月26日 (金) 11時18分

宮台真司。わははは! 知的なことがらに欲情するタイプじゃないかと思います。

おれは、しばしば「なにをいっても嘘っぽい」といわれるので(学生にさえ)、よほど見た目に問題があるのかもしれない……。

投稿: ushiro | 2007年1月27日 (土) 15時42分

rikiさんも、いい顔になってますよ!ちょっとふっくらして!痩せたままだったら、近寄りがたい大人になってたかもね。

投稿: ふより | 2007年1月29日 (月) 21時18分

いやいや、自分の面構えは好きじゃないなあ。無理だろうけど、痩せられるもんなら痩せたいです。
いずれにせよ、ここにコメントしていただいた方々の個性には勝てません。

投稿: riki | 2007年1月30日 (火) 00時14分

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